1月5日 キッシンジャーの2009年の予測
ワシントンレポートで毎年恒例の、キッシンジャーの予測をやっていました。今までだと、日本とアメリカの関係とか中国との関係を重点的に取り上げていたと思いますが、今回は、日本のことに関してはほとんど取り上げていませんでした。どういった風なすりあわせで、番組の中身が決まるのかは知りませんが、日本人としてはちょっと寂しいというか、物足りないというか、キッシンジャー独自の予測と言うより、ありふれた内容のようなきもしましたね。中国に関しては、長い間世界に存在感を示し、これからも彼らは世界の中心であり続けるといった内容なのはなしをしていたと思います。こういった話は、日本人からしたら、なかなか単純には受け入れられないのですが、しかし、それはキッシンジャーだけではなくて、アメリカやヨーロッパもそういった視点でアジアを見ているのは間違いないと言えば間違いはないと思います。そういった中で、外交が進んでいく訳ですからね、日本にはかなり厳しいわけですが、ただ戦争をするわけでもないし、日本人は気楽に自分が進むべき道を進めばいいんじゃないでしょうか。それが仮に、日本人のかなわない外交になったとしても、そもそもが日本には大したリスクがありません。それと、他には、エネルギー、環境、核拡散などの問題が立て続けに起こるだろうともいっていますね。とにかく、複雑で何が起こるか分からないということをいっています。ただ、自分は楽観的なので、今年の後半には、すべてがよい方にいくのではないかということです。経済に関しては、サマーズをかなり買っているような話をしていました。彼らは、今のアメリカでは考えられる限り最高の人選だそうです。それとキッシンジャーは、今世界ですべてが同時に起きているということを強調していました。それは今までにないことだそうです。すべてが関連しあって、動くようになったと話していますね。まあアメリカ人とかだったら、その中でアメリカはどう動くべきかという判断をするのでしょうが、今の日本ではどうでしょうね。そのあたりは、今の経済危機の状況では、放っておかれることになるのは、やむを得ないといえば、やむを得ないのかもしれません。日本が難しいのは、核拡散の問題と日本の国益が必ずしも合致しないところでしょうね。北朝鮮もそうだし、イランに対しても、そうかもしれません。ただ、この2つは中身的には、かなり違うと言えば違います。北朝鮮の場合は、どちらかというと拉致問題があるので、核の問題よりも、どうしても日本人には、優先順位が違ってしまいます。イランの場合は、国益がアメリカと違うので、アメリカのやっていることがすべて正しいようには見えないというのも、どこか心情的にイランに同情するところが日本人にはあると思います。核問題を解決すると言うのは、大切ですが、どうしてもアメリカがやっていることが日本人の心情にはあわないと言うか、国益にあわないように思います。何かあれば、どこかで日本人も核問題を真剣に考えなくてはいけなくなるときがくるかもしれませんが、今の状況ではそういったふうになるようには思いません。それで、やはり、今回のインタビューでの、最大のポイントは、中国を中心としたアジアに繁栄がシフトしていると、はっきりキッシンジャーがいったことだと思います。ただ、その言葉に裏があるのかも、ないのかも私には分かりませんが、しかし、日本は、それには乗らないと言うのが、基本的な立場であるべきだと思います。もちろん、視野に入れることは必要なのですが、それでも、別の外交をしてこそ、存在価値もあるというものだと思います。それに、これはキッシンジャーが個人的に語った話しであって、アメリカの意志でもなければ、アメリカの外交でもありません。日本の場合は、中国とというのではなくて、アジア連合でというのが、正しい選択だと思いますね。アメリカとどうするのかというのはあるので、下手に動くと、簡単にへし折られるぐらいの力差がありますから、日本は、そのあたりをどう考えて動くのかということでしょう。ただ、一昔前とは、ちょっと外交の感覚も変わってきたかもしれません。キッシンジャーが繁栄のシフトがアジアに移っていると、はっきりいうことなど今までだったらあり得ないと思います。こういった中では、アメリカと敵対する形ではなく、自然とできる雰囲気に任せるのが、いいのだと思いますね。それが一番賢いやり方なのだと思います。ただその中でも、日本は中国には従わないと言う態度をとことん示さないといけません。今の政治家は、アメリカか中国かみたいなところがありますから、そんな連中につまらないことはやってもらいたくはないですね。アメリカはオバマに政権が代わって、どういった外交になるのかは、分かりませんが、しかし、中国とアメリカで世界を引っ張ろうみたいな雰囲気になることも考えられます。そのときには、日本はきちんとした態度を示さなくてはいけませんから、それだけは政治家にはっきりして欲しいと思います。今は、国内の問題を何とかしなくてはいけないときで、外交などどうでもいいですが、経済が落ち着いたら、動かなくちゃいけないときは動く、そのための議論はしておくというのでいいのではないかと思います。日本にいるとすべてが春うららで過ぎていくように思ってしまいますが、どこかにポイントは必ずありますから、それだけは逃してはいけないと思います。
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